
起業するにあたって勉強すべきこと、必要なものは何でしょうか?
独立するには、経営能力だけではなく、カリスマ性は必要なんでしょうか?
人脈、お金はないけど、ビジネスは始められますか?
起業してある程度うまくいくようになってくると、これから起業する人からこのような相談を受けることがあります。
必要なものを起業前に揃えておくことは、すごく大事なことだと思います。
僕自身起業前に「今は必要かな?」と思えるような準備をしないまま起業しました。
おそらく今の僕でああれば、以前の僕に対して、「いや、ここをもう少しこういった準備はした方がいいよ」とアドバイスするかもしれません。
このアドバイスを素直に聞いていれば、もう少し早い段階で理想の結果が得られたでしょうし、やってきたことの成功確率も10%以上は高まっているんじゃないかな、と感じています。
そこで今回の記事では、僕自身が身を持って経験した、「起業後成功確率を10%高めるために必要なもの3選」をシェアしていきます。
Contents
独立起業【準備の必要性】
「想定外」を未然に防げる
事前に準備をしておけば、「想定外」のトラブルを未然に防ぐことができます。
異性とのデートをイメージしてみてください。
二人の雰囲気がよくなった。
よし!今からもっと深く相手に近寄ろう…。
そう思っている矢先にトイレに行きたくなった…。
あまりのとっさの出来事に変なことを口走ってしまいトイレに行って来た。
トイレから帰ってくると、相手の熱はすでに冷めている状態…。
絶対に避けたいものです。
事前にトイレに行っておけばこのトラブルはなかったでしょうし、万が一トイレに行きたくなったとしても、事前にどういう言い回しをしておけば相手の熱が冷めないのか、をリサーチしておけば大丈夫だったかもしれません。
ビジネスも一緒です。
起業すれば、色々な壁や問題に直面してしまいます。
壁や問題にあたってしまった時、、悩みや不安、恐怖に押しつぶされそうになったとき、事前にそれらの問題を「想定内」となるように準備しておけば、仮に失敗したとしても立ち直りは早くなります。
成功確率が高くなる
事前に準備しておかないと成功確率が低くなってしまいます。
起業とは最初は一人で行っていくものです。
様々なことを全て一人でやっていくことになるでしょう。
金になることも、金にならないことも、必要なことも、不必要なことも全て自分でやっていきます。
事前準備を怠っていると、やらないといけないことに右往左往されてしまいます。
そうやって右往左往している間に色んな情報を耳にすると、つい寄り添いたくなってしまうものです。
※セミナーや情報商材など。
中には不必要な情報にも惑わされることもあるでしょう。
また、日々環境は変化していきます。
起業する前、起業した後、さらに続けていく過程の中で、必ず変化していきます。
必要なものを最低限そろえておけば、そういった「不必要な情報」「外部環境」に左右されることがなくなるので、やるべきことにフォーカスできます。
本当にやるべきことにフォーカスできるようになれば、成功確率が高まるのは必然なのです。
段取り8割、本番2割
「段取り8割、本番2割」僕が以前土木作業員としてアルバイトをしていた時に、先輩からさんざん言われたことです。
最初は「面倒なことを言う先輩だな」と、その言葉の真意も知らず足蹴にしていました。
あれから10年以上立ちますが、今ひしひしとその言葉の重要性に気付いています。
想定外が減る
想定外はリスクです。
リスクが高くなってしまいます。
当時先輩から口酸っぱく言われていた「段取り8割、本番2割」。
この言葉の真意は、「想定外のことが減る」ここにあると感じています。
僕たちは想定外のことが起こると焦ります。
冷や汗をかいたり、目がくるくる回ったり、あたふたとしてしまいます。
そういう「焦った状況」で何か物事を判断すると、大抵ミスが起こります。
最初は小さなミスだったとしても、それが致命傷となることもありえるんですね。
でも段取り(準備)さえしっかり行っていけば、「想定外」のことが確実に減ります。
準備をしている段階で色んなことに気付くんですね。
気付けば事前に対処することができます。
事前に対処できていれば、いざ本番を迎えた時に焦ることがなくなり、ミスも少なくなります。
ミスが少なくなれば、焦ることもなくなり、常に冷静な経営ができるようになります。
リスクなく起業するために必要な3つの準備でも書きましたが、準備不足が全てのリスクにつながります。
成功確率を10%高めるために必要なもの3選
起業して失敗を減らすために、成功確率を高めるために何が必要なのか?
僕が今まで色々経験した中で、「これは絶対に必要だ」と思えるものを3つ厳選しました。
情熱
ビジネスにとって一番重要なもの、それは「情熱」です。
情熱があれば、誰もが見向きもしないようなビジネスアイデアを思いつく確率が高くなります。
儲からないと誰もが思っていたようなビジネスでも、成功させることができるようになります。
ビジネスにトラブルはつきものです。
クライアント、お客様とのトラブル、社員間でのトラブル。
パートナーとのトラブル、行政とのトラブル。
様々な問題と直面するでしょう。
そのような問題にぶつかった時、情熱がないとすぐに諦めてしまいます。
なので、どんなに成功するビジネスを行っていたとしても、長続きしません。
スティーブ・ジョブズさんは著書で、こう書いてます。
情熱が強くなければ生き残ることができないんだ。
それがなければ、すぐに諦めてしまう。
またこうも言っています。
情熱さえあれば、成功したも同然だ。
知識やスキル(技術)、経験
知識やスキル(技術)、過去の経験はあなたにとっての貴重な財産です。
知識、スキル、経験さえあれば、極端な話資金ゼロからでも理想のライフスタイルを手に入れることは可能です。
ビジネスを行うにはお金と人脈は必要だ、とおっしゃる方もいらっしゃいますが、お金や人脈なんて最初はないんです。
また、資金も必要になる時があるかもしれませんが、初めはむしろお金のことは考えない方がいいとも思っています。
お金がなければ一生懸命頭を使います。
必要以上のお金は確実にIQを下げます。
知識やスキル、経験さえ起業前に十分すぎるほど身に付けておけば、起業してから「路頭迷う確率」は確実に減るでしょう。
考え方
起業前からも起業してからも、諸先輩方からは「考え方が大切だよ」と言われていました。
当時何もわかっていなかった僕は、「何言ってんだ、この人。大切なのはテクニックでしょ!」そう思っていました。
当時はテクニック一本で結果はある程度出ていましたし、考え方がなくても困ることはありませんでした。
ですが、起業してある程度の成果が出始めてから、「考え方の重要性」を痛いほど痛感しています。
手法、テクニックには限界がある
誰にでも出来るような手法やテクニックには限界があります。
世の中色んなテクニックや手法があります。
中には「これはすぐに儲かりそうだ」と思えるような裏ワザなどにも出会うでしょう。
※すぐに儲かる系はすぐにうまくいかなくなりますので、注意してください。
起業後うまくいっていればそれらの誘惑に負けることなく、事業をすすめていくことができますが、うまくいっていない場合だと、誘惑に負けてしまい、大金を払い、時間を使い、そうやって情報販売者の餌食となってしまいます。
また、どんなに優れたアイデア、テクニックを手に入れたとしても、使用者がうまく使いこなす考え方がなければ、「猫に小判」「豚に真珠」状態です。
チンパンジーさんに「マシンガン」を渡してみて、戦場に行かせたらどうなるでしょうか?
おそらく「即死」です。
暗殺のプロと呼ばれるような人に、果物ナイフを渡して戦場に行かせたらどうなるでしょうか?
「多少は活躍できる」と思います。
先ほどのチンパンジーさんと戦わせてみたら、どっちが勝つでしょうか?
おそらく高い確率で「暗殺のプロ」が勝つ思います。
※事故もあるかもしれませんが。
チンパンジーさんは、マシンガンを持っても、相手を倒す考え方を持っていないので、うまく使いこなせません。
でも、暗殺のプロは果物ナイフで相手を倒す考え方を持っているので、上手に使いこなします。
ビジネスの現場でも一緒で、優れたアイデア、テクニックだから良いではなく、使う側の考え方次第で、良くも悪くもなります。
しっかりした考え方さえ身に付けておけば、果物ナイフをもった暗殺のプロように、一見誰も見向きもしないようなアイデア、テクニックをうまく応用して、ビジネスで活かすことも可能になります。
3つのアプローチと陥りやすい罠
ではどうやったら、情熱が持てるようになったり、知識やスキルを磨いたり、しっかりとした考え方を身につけることができるのか?
3つのアプローチと陥りやすい罠についてもお伝えしていきます。
自分の「個性」を理解する
情熱とは「個性と行動スタイル」です。
あなた自身の個性とは何か?
どんな行動スタイル(パターン)なのかがわかれば、どんなことに情熱を持っているのか?
逆にどんなことに情熱が持てないのか?
がある程度わかるようになります。
どうやったら個性や行動スタイルがわかるのか?
に関しては、僕が近々出す商品で明らかになるので、楽しみにしていてください。
たくさんの本を読み、小さく実践する
知識をつけたり、スキルを磨くためには、たくさん本を読んで小さくてもいいので実践してみることです。
ここでいう実践とは、「アウトプット」のことで、本に書かれていることを実践することも、本の内容を人に話をしてみるのもいいです。
そうやってアウトプットを繰り返していると、本に書かれている内容・知識がどんどん深まります。
知識は起業後に貴重な財産となり、あなたがぶつかるであろう壁や問題、不安や悩みを解決してくれるよいツールです。
セミナーに参加するのもいいけど、大抵のセミナーの内容は役に立たないか、本を読めば解決するようなことばかりです。
本に書いてあることを実践することで、スキル(技術)が身に付くようになります。
実践で覚えたスキルほど貴重なモノはありません。
実践で覚えたスキルは、巷にあるような「●●ビジネススクール」といって、高い授業料を払う必要もなくなります。
あなたがもしIT関連で起業しようと考えているのであれば、ITで起業したい人が身に付けておきたいスキルと不必要なスキルで必要なスキルをまとめています。
ぜひ参考にしてみてください。
後、あまり僕自身オススメはしていませんが、資格を取るのも自信につながります。
資格をとったことがきっかけで、情熱が生まれたり、スキルが身に付くようになるかもしれません。
資格の取得方法に関しては【永久保存版】脱サラして起業するために必要な資格の選び方で書きましたので、合わせて読んでみてくださいね。
世の中の成功者と言われている人に会いにいく
成功者と会うことはとても貴重な体験となります。
もしあなたが今20代であれば、今の仕事を辞めてでも積極的に成功者に会いに行った方がいいと思っています。
できれば、あなたの理想のライフスタイルを送っている成功者に会い、直接話しをしてみてください。
会えるかどうかはわかりませんが、今はフェイスブックもツイッターも、ブログからでも、そういった成功者に直接メールが送れる時代です。
あなたの情熱をぶつければ、もしかしたら会ってくれるかもしれません。
直接成功者に会うと、色々なことに気付くことがあります。
行動、服装、発言、そして持ち合わせている考え方。
どれも素晴らしい体験になることは間違いないでしょう。
陥りやすい罠
必要なものの準備をしていく中で、高い確率で陥ってしまう罠があります。
完璧主義になってしまうということです。
準備は必要ですが、完璧主義にならないほうがいいと思っています。
準備が重要だと言いながら、完璧主義にならないというのは矛盾している。
そう思うかもしれません。
確かに矛盾しています。
これは知人が経験したことを元にシェアしますね。
知人はとにかく準備好きでした。
起業後のリスクが怖くて、毎日ビジネスプランを練ったり、資金調達のために資料をたくさん作ったりしていました。でも準備をする期間が長くなりすぎたのか、やろうと思っていたビジネスへの情熱が冷めてしまい、彼は資金調達を中途半端にすることによって、周囲の人から猛バッシングを浴びることになりました。
準備は大事だと思います。
でも準備をし過ぎることで、そのビジネスへの情熱が冷めることもあります。
だんだんと起業が怖くなることもあります。
ある程度必要なものがそろったら即行動。
そうやっていれば知識も経験も、情熱も薄れることなく事業をスタートすることができます。
僕はすごく恵まれていました
僕は幸運なことに、ビジネスにとって一番重要な「情熱」を起業前から持っていました。
高卒で就職した会社で、随分と押さえつけられました。
その悔しさが、「人生もっと自由になりたい!」という情熱をかきたて、10年という歳月は経ちましたが、起業することになりました。
おそらくこの経験がなければ、情熱を生むきっかけすらなかったでしょうし、今もいちサラリーマンとして務めていたのかもしれません。
※サラリーマンが悪いといっているわけではありません。
情熱があったからこそ、スキルを磨こうと思いましたし、考え方もしっかり身につけようと前向きになったのだ、と今はそう感じています。
もちろん今もその情熱は薄れていません。
毎日何かにチャレンジし続けること、ビジネスを通じて色んな人に出会うこと、そして経営者として社会に何が役に立てるか、いつも考えます。
僕はすごく恵まれてしました。
若い時に会社に押さえつけられ、早い段階で自分の人生の理想に気付くことができました。
おかげで今の僕があります。
あなたも今この瞬間、記事を読んでいるということは、起業して理想のライフスタイルを手に入れたい、と思っているかもしれません。
僕と同じような状況で、色々なフラストレーションをためて、不満や不安を感じているかもしれません。
でもそれは、あなたの情熱を沸き立たせる「チャンス」です。
小さな小さな、生まれたての「希望」なんです。
その希望は、見つめつづけてあげないと消滅してしまいます。
小さな希望が大きな太陽(情熱)へと進化していきます。
僕がそうだったように、その情熱は必ず起業するための大切な原動力となります。
ぜひ今の小さな希望を大切に大切にしてあげてください。
最後に僕が起業後に、当時憧れていた先輩からいただいた言葉を掲載しておきます。
今でもこの言葉が頭の中に残っていて、毎日意識するようにしています。
繁田くん、人生経験で無駄なものは一切ないよ。
今こうやって経験していること全て、何か意味を持っている。
だからどんなことでも大切にしていった方がいいよ。
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