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なぜテクニックを真似ても長続きしないのか?持続的成功の本質とは

人生を自由に!カオルさんです。

今、多くの起業家や事業者が同じ悩みを抱えています。成功している人のテクニックを真似して一時的には結果が出るものの、なぜか長続きしない。そして気がつくと、元の状況に戻ってしまっている。

しかし、本当に成功し続ける人は違います。彼らは単なるテクニックの模倣を超えた「何か」を持っているのです。その「何か」こそが、持続的な成功の鍵なのです。

カオルさん

記事を書いている人

カオルさん
岡山県在住の起業家。
5万円で始めた事業を上場企業に売却。現在は「子供の教育」を目指し養鶏業、教育業を行っています。

表面的な模倣がもたらす落とし穴

私が講座で「ほぼゼロからM&A達成」について教えていると、よくこんな質問を受けます。

「同じ地域で同じ業種の生徒さん同士が競合になりませんか?カニバル(重複・食い合い)が起こるのではないですか?」

例えば、便利屋さんの事業を学んだ生徒さんたちが、同じ地域で同じサービスを展開した場合、お互いに顧客を奪い合うことになるのではないか、という心配です。

この質問を聞くたびに、「そう考えてしまうのも無理はない」と思います。しかし、この考え方こそが、表面的な模倣に陥ってしまう典型的なパターンなのです。

私の前事業で起きた「パクられ体験」の真実

実は、私の前の事業(中古品買取業)は、パクられまくりました。

最初にパクったのは元従業員でした。退職してわずか1〜2週間後には、私と同じようなウェブサイトを作り、同じような広告を出して事業を始めたのです。

次にパクったのは加盟店の業者さんたちでした。私たちが集客した大量の顧客を見て、「なぜこんなに集客できるんだ?ホームページの仕組みか?」と考え、同じような構成のサイトを作り、同じような広告を展開し始めました。

おそらく広告代理店に「このホームページが成功しているから、同じような構成で広告も分析して同じように出してくれ」と指示を出していたのでしょう。

なぜ私の事業は伸び続け、模倣者は消えていったのか

理論的に考えれば、これだけパクられれば私の事業は終わるはずでした。契約書で競業避止義務を定めていたので、法的手段に訴えることもできました。

しかし、私は何もしませんでした。

なぜなら、確信があったからです。

結果として、私たちの事業は伸び続けました。一方で、表面的なテクニックだけを模倣した競合他社は、次々と消えていきました。

この現象が起きた理由こそが、今日お伝えしたい核心部分です。

成功の持続性を決める「重み」という概念

表面的なテクニックを模倣する人たちは、本質的な部分を見落としています。それは、その事業に対する「重み」です。

「重み」とは、その事業にどれだけの想いと覚悟を込められるかということです。どのような考え方で事業に取り組むのか、なぜその事業をやるのか、という根本的な部分です。

テクニックだけを真似る人は、以下のような特徴があります。

  • 成功している表面的な手法だけに注目する
  • なぜそのテクニックが生まれたのかを理解していない
  • 短期的な結果にのみ関心がある
  • 困難に直面すると簡単に諦める

一方で、持続的に成功する人は、

  • テクニックの背景にある思考プロセスを理解している
  • 自分なりの価値観と目的を明確に持っている
  • 長期的な視点で事業を捉えている
  • 困難を乗り越える覚悟と情熱がある

真の差別化は「想い」から生まれる

同じテクニックを使っても結果が異なる理由は、事業に対する「想い」の違いです。

私の前事業が競合に勝ち続けられたのは、単に広告やウェブサイトの構成が優れていたからではありません。その背景にある「なぜその事業をやるのか」「どのような価値を提供したいのか」という根本的な部分が、すべての行動に反映されていたからです。

この「想い」は、以下のような形で現れます。

  • 顧客対応の質
  • サービスの細部へのこだわり
  • 継続的な改善への意欲
  • 困難な状況での判断基準

テクニック模倣から脱却するための実践ステップ

ステップ1:自分の「なぜ」を明確にする

なぜその事業をやりたいのか、どのような価値を社会に提供したいのかを深く掘り下げてください。これが全ての行動の基盤となります。

ステップ2:成功事例の本質を理解する

表面的な手法だけでなく、なぜその手法が生まれたのか、どのような考え方に基づいているのかを研究してください。

ステップ3:自分なりの価値創造を考える

模倣するのではなく、自分だからこそ提供できる独自の価値は何かを考えてください。

ステップ4:長期的な視点を持つ

短期的な結果に一喜一憂せず、5年、10年先を見据えた事業設計を行ってください。

ステップ5:継続的な学習と改善

テクニックの習得だけでなく、思考力や判断力を磨き続けてください。

もちろん、成功している手法を真似することは悪いことではありません。模倣は事業の基本的な技の一つです。

しかし、単なる表面的な模倣で終わらせてしまうと、私の前事業でパクった人たちと同じような結末を迎えることになります。

大切なのは、学んだテクニックに自分なりの「想い」と「重み」を乗せることです。そうすることで、同じ手法を使っていても、あなただけの独自性が生まれ、持続的な成功につながるのです。

人生を自由に!カオルさんでした。